インプラント治療は、歯を失った箇所に人工の歯根を埋め込み、見た目も良く、天然歯のように噛める人工の歯を取り付ける方法として広く利用されています。

昨今では技術も新たに、インプラント治療の手術は安定し、失敗するような確率は大きく下がっています。
しかし、全てのケースでインプラント手術が成功するわけではありません。
以下では、インプラント治療の失敗確率とその要因について詳しく見ていきます。

目次

1. 【失敗確率の一般的な範囲】
2. 【失敗の主な要因】
3. 【予防策とアフターケアの重要性】
4. 【最後に】

【失敗確率の一般的な範囲】

一般的にインプラント治療の成功率は高く、約90%以上の成功率と言われています。
手術後のインプラントの10年後の持続率に関しては、約98％と言われており、安定した治療を受けられるものとなっています。

ただし、個々の患者さまの症状や持病、治療条件によって異なるため、100%の保証はありません。

　失敗のリスクを最小限にするためには、適切な診断と設備、医師の手術技術、アフターケアが重要です。

歯科医院によっては保証期間などもあり、期間中に不調があればインプラントを無償で交換してくれる、などの条件などもありますので、ご自身と医師の相性や、条件などを加味し、通えて信用のできる歯科医院を探しましょう。
（※歯科医院によって条件は異なりますのでご注意ください。）

【失敗の主な要因】

1. 骨の不足
   インプラントは骨にしっかりと結合する必要があります。骨の量や質が不足している場合、インプラントの安定性が十分に確保できず、失敗のリスクが高まります。
2. 感染
   手術部位や周囲の組織に感染が生じると、インプラントの結合が妨げられる可能性があります。適切な感染管理が必要です。
3. 歯周病
   インプラント周囲の歯周組織の炎症や感染が進行すると、インプラントの失敗が起こりやすくなります。良好な口腔衛生が必要です。
4. 過度な負荷
   インプラントに対する過度な咬合力や負荷が加わると、インプラントや周囲の組織にダメージが生じ、失敗のリスクが増加します。

その他、失敗の要因としては医師の実力不足、経験不足、などもあります。
歯科医院によっては治療が途中で止まってしまい困っている、などというトラブルもあるようです。
そのためHPや口コミなども参考にし、実際に医師の話を聞いてみることが大切です。
医師の経験や実績、資格などもしっかりと確認し、患者様ご自身が信頼できる医師のもとで治療を進めましょう。

【予防策とアフターケアの重要性】

インプラント治療を成功させるために必要なことについて見ていきましょう。

• 正確な診断と治療計画の立案
  医師から綿密な治療の計画がなかったり、少ない説明で不安を抱いたまま治療を進めるのは後々のトラブルにも繋がりますので担当の歯科医師との相性もしっかりと見ましょう。
• 経験豊富な歯科医師による手術
  インプラント手術の成功率は高く、失敗することはほとんど無いにしても、外科手術に変わりありません。
  できるだけ手術経験と実績が多く、インプラントに特化した資格を所持している歯科医師に治療を依頼することで、痛みや感染症、術後や定期検診にも配慮した治療を受けましょう。
• 健康状態の管理と口腔衛生の維持
  適切なアフターケアと定期的なメンテナンスが、手術後の結果を左右します。
  患者さまご自身が、長期間メンテナンスに来院ができなかった、と言うような場合も、多くの場合でインプラントの状態悪化に繋がりますので、定期メンテナンスは欠かさず行くように気をつけましょう。