親知らずの抜歯
親知らずの抜歯治療について
親知らず(第三大臼歯)は、10代後半から20代にかけて生えてくる一番奥の歯ですが、現代人の顎は小さくなっているため、まっすぐ正常に生えてくるケースは多くありません。
横向きや斜めに埋まったままの状態になることも多く、歯ぐきの腫れや痛み、手前の歯の虫歯・歯周病の原因となることがあります。
そのため、症状がある場合や将来的にトラブルが予測される場合には、抜歯を検討することが望ましいとされています。
特に、繰り返し腫れや痛みが出る場合、手前の歯に悪影響を及ぼしている場合、完全に埋まっていて清掃が困難な場合などは、早めの抜歯が推奨されます。
また、症状がなくても、将来的なリスクを考慮して予防的に抜歯を行うケースもあります。
自由診療での親知らず抜歯には、より精密で安全性の高い治療が受けられるというメリットがあります。
事前にCT撮影を行うことで、神経や血管の位置、歯の形や向きを三次元的に把握し、リスクを最小限に抑えた治療計画を立てることが可能です。
さらに、静脈内鎮静法を併用することで、リラックスした状態で治療を受けていただけます。
恐怖心や不安が強い方でも、眠っているような感覚の中で手術を終えることができます。
また、診断から処置までをスムーズに行うことで、条件が整えば上下4本を即日抜歯にも対応可能です。
親知らずの4本同時抜歯症例
4本同時抜歯
何度も通うことが難しい患者様、親知らずは痛むので抜歯を一度に行いたいとご希望でした。
Beforeの左下に見える親知らずは横に生えているため虫歯リスクも高いものと考えられます。
Afterの上下4本を静脈鎮静麻酔を利用し抜歯、骨補填剤で骨補強を行なった症例です。
手術時間25分程度
before
after
※骨補填材使用のため、空洞がなく、
抜歯後の治癒が早まります。
※骨補填材
抜歯後の処置として、当院では骨補填材(こつほてんざい)を使用します。
これは、歯を抜いた後にできる骨の空洞に材料を填入することで、骨の吸収を抑え、将来的な骨の形態を保つための処置です。
特に、歯ぐきや骨のボリュームを維持したい場合に有効です。骨の治癒を安定させることで、周囲の歯への影響を軽減したりする効果も期待できます。
ピエゾサージェリー
ピエゾサージェリーを用いた親知らずの抜歯は、従来のドリルとは異なり、超音波の振動を利用して骨のみを精密に切削する先進的な手術方法です。
歯肉や神経、血管といった軟らかい組織を傷つけにくい特性があり、特に神経に近い親知らずや、骨に深く埋まっている難症例において有効とされています。
この方法の大きな特長は、必要な部分の骨だけをコントロールしながら削ることができる点にあります。
従来の回転切削器具と比較して、術野の視認性が高く、より繊細で正確な処置が可能になるため、手術時の安全性が向上します。
また、周囲組織へのダメージが少ないことから、術後の腫れや痛みを軽減できる傾向があり、回復も比較的スムーズです。
さらに、ピエゾサージェリーは振動による止血効果も期待できるため、出血を抑えながら処置を進めることができます。
当院では、親知らずの位置や骨の状態、神経との距離などを事前にCTで詳細に確認した上で、ピエゾサージェリーの使用が適しているかを判断しています。
すべての症例に適応されるわけではありませんが、より安全性と低侵襲性を重視したい方にとって、有効な選択肢のひとつです。
親知らずの抜歯に不安を感じている方や、他院で難しいと診断された方も、まずは一度ご相談ください、
親知らずがどのような角度で生えてきていたとしても、痛みを最小限に治療いたします。
患者様一人ひとりの状態に合わせて、できる限り負担の少ない治療方法をご提案いたします。
親知らずの状態は一人ひとり異なるため、適切な診断と治療方針が重要です。
当院では単に抜歯を行うだけでなく、将来的なお口の健康まで見据えたご提案を行っています。
気になる症状や不安がある方は、まずはお気軽にご相談ください。